●犬の場合:首輪に狂犬病予防接種の注射済み票を付けて名前と連絡先を書きましょう。
●猫の場合:交通事故、猫エイズ・猫白血病などの伝染病、縄張り争いなど屋外では危険がいっぱいです。
屋内飼育をお勧めします。
●ノーリードで散歩するのは動物愛護管理法違反です。
犬に驚いた人が転倒したり、交通事故を起こした場合、賠償責任が発生する場合があります。
マナーを守らない飼い主さんがいると動物を同伴できる場所が増えません。
連絡先
●広島市動物管理センター(広島市内で保護された場合)
●広島県動物愛護センター(広島市以外の県内で保護された場合)
●迷子になった場所から近くの警察署、交番
●迷子になった場所から近くの動物病院
動物病院での「様子をみましょう」という言葉は、私もよく口にしますが非常に誤解されることが多い言葉だと思います。
無麻酔で無資格者が動物の歯石を取ろうとするのは違法行為ですし、いくつかの理由で動物の健康を損ねますし何よりかわいそうです。
詳しくは日本小動物歯科研究会のHPをご覧下さい。
神経病の診断には、症状の観察が最も重要です。しかし、その症状が発作性に起こる、つまり来院時には症状がないという状況も少なくありません。そのような場合、自宅で症状があった場合に動画を撮影することが診断への近道となります。
その際の注意点を説明します。
まず、急に発作などが起こった時に動画を撮ろうとすると慌ててうまく撮れないことが多いです。そうならないように、動物の様子を動画で撮ることを楽しみの一つとして日常的に撮影に慣れておくことをお勧めします。
次に、撮影のアングルですが、全身が入るようにすることと顔の表情がわかるようにすることが重要です。カメラの位置は、動物の目の高さが基本です。特に歩き方がおかしいという場合は、人の目線だと上からのアングルとなり、背中しか映らず足の様子がよくわかりません。必ず写真のように低い位置にスマホを構えてください。
動画は症状の開始から完全になくなるまで連続で撮影することが理想ですが、前触れなく突然起こる場合はそうはいきませんので、できるだけ早く撮り始めるようにするしかありません。また、症状が数十分以上継続するような場合は全体を撮影するのは困難ですので、途中で症状が変化しないなら撮影を一旦やめて、終わりかけに再度撮影を開始するのがいいと思います。
動物の様子を確認することが目的なので、途中で抱っこしたり触ったりしないことが重要です。発作性の症状が起こっている時に抱っこしたりさすったりすることで、状況が好転する可能性はほとんどありません。それよりも動画を撮影して獣医師が評価することの方がはるかに診断、治療の役に立ちます。不安定な高い場所や道路にいるなど、転落したりする恐れがある場合を除いて、触らずに撮影してください。
発作性の症状で獣医師が確認したい主なポイントを列挙しますので、余裕のある方は撮影の参考にしてください。
・始まり方
・手足の動き方
・意識ははっきりしているか?=呼びかけに反応するか、目が合うか?
・口をぱくぱくさせているか?
・瞼など顔面にけいれんがあるか?
・涎は出ているか?
・尿便失禁はあるか?
・発作の持続時間
・終わり方
・終わった後でしばらくいつもと違う様子があるか?
そのほか、いつも同じパターンなのか(例えば同じ足から始まるか?)
これら以外にも、診断するための評価ポイントはたくさんありますが、これらがわかるだけでもかなり診断の役に立ちます。